「鬼滅の刃」をU-NEXTで観ました。月額1,990円(税抜)支払っているので、厳密にいうと無料ではありませんが、月に30本以上はみているので、無料のようなものです。「鬼滅の刃」をU-NEXTで2021年4月8日 23:59まで配信しています。2020年10月4日現在、「鬼滅の刃」は見放題です。
「鬼滅の刃」のあらすじ
社会現象にもなった「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴さん原作の少年漫画で、2019年にアニメ化され、LiSAさんが歌う主題歌の「紅蓮華」も大ヒットしました。
この作品は、一人の少年が鬼となった妹を救うために、鬼との壮絶な戦いに身を投じるというものです。
大正時代。竈門炭治郎は、亡き父に代わり炭焼きをしながら、家族と平和に暮らしていました。
ですが、ある日。仕事から戻った炭治郎が見たのは、あまりにも悲惨な情景でした。
鬼によって無惨に殺された家族。唯一生き残った妹の禰豆子も鬼と化し、炭治郎に襲いかかってきました。
剣士である冨岡義勇によって助かった炭治郎ですが、冨岡が禰豆子を退治しようとする姿に、慌てて止めに入ります。そして、禰豆子もまた炭治郎の危機にその身を呈するのでした。
兄妹のあまりの深い絆に、冨岡は剣をおさめるのでした。
炭治郎は、禰豆子を元に戻すために鍛練を重ね、やがて鬼を退治する鬼殺隊へと入隊を果たすのでした。
「鬼滅の刃」の感想
U-NEXTで観た「鬼滅の刃」の感想は、第1話から、とにかく泣かされっぱなしでした。特に、炭治郎が家族の異変に気がつくシーンでは、彼の悲しみの深さに、あまりの無情に言葉も出ませんでした。
鬼となり自分を襲ってきた禰豆子を、それでも炭治郎は守ろうとしました。そして、咄嗟に炭治郎を守ろうとした禰豆子。兄妹の絆とは、こんなにも深いものなのだということを、この作品は教えてくれました。
この作品の魅力は、人間の本質を見事に描いていたということだと思います。
家族を愛する心や、強くなりたいという焦り、力がないことへの苛立ち、仲間への想いや怒り、そして果てしない憎しみや欲望。あらゆる感情が入り交じった作品です。
この作品は、決して正義とか悪という線引きができない作品です。鬼となった者たちは、決して鬼になりたかったわけではないのです。
ですが、鬼となり、人間としての感情さえも失い、ただ人を食らうことしか考えられなくなってしまった彼らの悲哀に、倒されて消えていくその瞬間だけ人に戻るその姿が、とても切なく、儚く見えました。
これまでのヒーローものとは違う、哀しみを背負ったところに、心が揺さぶられたした。
「鬼滅の刃」の残念なところ
唯一残念だったのが、テンポが微妙に遅く感じるところです。状況の説明なども必要なのですが、時々まどろっこしく感じてしまいました。
それぞれのキャラクターの過去について詳しく語られなかったのが残念です。もっとそれぞれが背負ってきた過去や苦悩が語られたら良かったのにと思いました。
原作ではコミカルな部分もたくさんあったのですが、アニメでは少し減ってしまっていたので、残念でした。
この作品は、人が鬼になるという悲劇などもありますが、コミカルな部分もあり、そこもまた魅力だったために、なんとももったいないと思いました。
「鬼滅の刃」のキャラクター
U-NEXTで初めて「鬼滅の刃」を観たときに気になったのが、炭治郎のキャラクター性です。
彼の、あまりの純粋さに驚かされました。主人公といっても、なにかしら欠点があったり、嫌な部分があったりするものです。ですが、炭治郎には欠点も嫌な部分も全くありませんでした。
そういったキャラクターにありがちな正義を押し付けるような、そんな感じもなく、ひたむきにまっすぐ目的に向かう姿が、とても印象的でした。
ですが、彼は、優しすぎるのです。敵である鬼に対してさえも、炭治郎は涙を流していました。冷酷になることができないところが、炭治郎の素晴らしいところだと思います。
炭治郎のまっすぐな眼差しと心は、様々な人の気持ちを変えていきました。
最初に禰豆子を殺そうとした富岡の考えを変えたのも、カナヲが自分の意見をはっきり言えるようになったのも、炭治郎の力だと思うのです。
彼には、人の心を打つ何かがあるのです。
「鬼滅の刃」に出てくるキャラクターはとにかく魅力的なのですが、やはり鬼舞辻無惨は嫌いです。
すべての悲劇は、彼がもし村にこなければ、炭治郎は家族と一緒に幸せに暮らせたはずですし、禰豆子が鬼になることもありませんでした。
自分の願いを叶えるために次々と人を鬼に変えていく姿は、彼が単なる身勝手なキャラクターにしか思えませんでした。まさに、炭治郎とは真逆のような存在です。
敵キャラとしては申し分ありませんが、やはり嫌いなキャラクターです。
何度でも観たい「鬼滅の刃」
U-NEXTで何度でも観たいと思わせる「鬼滅の刃」は、単に人気作だからというだけではありません。その魅力は様々なところにあります。
作画が美しいので、アクションシーンは大迫力ですし、BGMもストーリーととても合っているので、臨場感を感じられます。
ストーリーの重厚さが加わり、この作品がこれまでのヒーローものや、アクションシものとは違うということを教えてくれました。
戦いたくはない相手と戦わなくてはいけなかったり、懐かしい思い出に涙を流しながら消えていったり、そして、どんな過酷な運命でも引き裂くことはできない、炭治郎と禰豆子の絆。
そのどれもが魅力的なキャラクターです。
まとめ
U-NEXTでは、気になったシーンだったり、もう一度観たいときには、すぐに観ることができます。
この作品では、台詞の一つ一つに、とても深い意味が込められていて、後からもう一度観ると、とても意味深なものもあります。何度も繰返し観たくなる。そんな作品です。