バットウーマンシーズン1はU-NEXTで2021年8月18日 23:59まで配信予定です。2020年9月7日現在では、ポイントを使うため、見放題ではありません。

バットウーマンシーズン1は2019年の作品であり、新しい作品の場合は見放題とならないことがあります。

バットウーマンのあらすじ

U-NEXTで配信されている「バットウーマン」のあらすじは、バットマンが突如として姿を消してから3年という月日が流れたゴッサムシティから始まります。

バットマンのいとこであるケイトが、ゴッサム・シティへを訪れると、そこは犯罪が横行する街と化していました。

そして、夜空を照らすバットシグナルの消灯式がおこなわれるとき、事件が起きます。

新たなヴィラン「ワンダーランドギャング」のアリスが、バットシグナルのライト周辺にいた警備員を次々と倒していったのです。

ゴッサム・シティの人々に宣戦布告をするアリス。そして、アリスの仲間はケイトの元恋人であるソフィーを誘拐します。

ケイトは、マントとマスクを身に着けると、バットウーマンとしてアリスに立ち向かうのでした。

愛する人や家族、そしてゴッサム・シティの人々を守りながら、ケイトはLGBTとして生きること、そして「ワンダーランドギャング」のアリスと自分の関係に悩み、そして自らの過去と向き合う決意を固めるのでした。

「バットウーマン」の良かったところ

U-NEXTで話題の「バットウーマン」の良かったところは、正義のヒーローであっても、セクシャルマイノリティの悩みを抱えているという斬新なアイデアです。

かつて父親と同じ軍人であった彼女が、レズビアンであることを理由に軍を辞めさせられるシーンでは、LGBTの人が差別により職を失うという、現実社会との悩みにも繋がっていて、観ている人を、LGBTの立場から考えさせてくれます。

かつての正義のヒーローの場合、ヒロインとのラブロマンスはあるものの、性的なことで悩みを抱えている人はいませんでした。

でも正義のヒーローだって、人を愛したり、悩んだりするものだということを、このドラマでは、とてもリアルに分かりやすく表現していると思います。

そして、ケイトがバットウーマンとしてどんどん成長していく姿も良かったと思います。

元軍人というだけあって、ケイトの動きは俊敏で、パワフルなのですが、やはり実戦はそんなに甘くはありません。

ときには相手のパワーに負けそうになるシーンもあるのですが、徐々に戦い方のコツを見つけていくのが、彼女の成長を間近で観ているようで、とてもリアル感があります。

「バットウーマン」は、これまで遠いと思っていた正義のヒーローやヒロインが、実はとても身近な存在だと思わせる作品です。

「バットウーマン」の悪いところ

ただ、これだけ面白い「バットウーマン」なのですが、ちょっと残念なのは、ケイトとアリスの関係です。

最初は、正義の味方と敵という関係で、アリスのちょっとジョーカーを思わせる奇想天外さも好きだったのですが、次第に彼女がケイトの双子の妹・ベスだという展開になってくると、なんだか無理がある設定に思えてきて仕方がありませんでした。

物語として考えたら、きっとドラマティックな盛り上がりを見せるシーンなのでしょうが、さすがに強引ではないかと思ってしまいました。

そして、ケイトの父親とやがて再婚相手となるキャサリンが、なぜそこまでしてまでベスの死を偽装しなくてはいけなかったのかも不思議です。

「バットウーマン」の出演者

U-NEXTで「バットウーマン」が注目されたのは、演じる俳優によるものも大きかったです。

バットウーマンとなるケイトを演じたルビー・ローズは、運動神経も抜群で、普段からバイクに乗っているため、この役はまさにピッタリでした。

彼女が水中を息を止めるシーンにはかなり驚かされたものです。また、流動的なジェンダーの持ち主であることを公言しているところも、ケイトと重なる面があり、よりリアルに感じさせてくれました。

彼女の起用は、本当に良かったです。

ちょっと残念なのは、メアリー・ハミルトンを演じたニコール・カンです。メアリーは、ケイトに認めてもらおうと必死になるのですが、ちょっとイメージが違うような気がしてならないのです。

もちろん、演じたメアリー・カンに原因はあるわけではありませんが、作中で違和感を感じてしまったのは残念です。

「バットウーマン」の感想

U-NEXTで配信されている様々な作品のなかでも、「バットウーマン」は、悩める正義のヒーローという、これまでにはなかった形が描かれています。

正義を求める人々の声に、その期待に応えられないのではという不安。親子の愛。そして、性別を越えた恋愛。

様々なことに葛藤し、乗り越えていく姿は、ケイトが普通の女性であることを教えてくれました。

華やかなアクションシーンや、バットマンで舞台となったゴッサム・シティの変わりようなど、みどころは随所にわたります。

そして、アリスの狂気じみた行動が作品を盛り上げ、心の闇の深さが犯罪という形で表れていく様は、観ている者にただならぬ恐怖を感じさせます。

まとめ

ビジュアル的にも申し分なくカッコいい「バットウーマン」はかなりおすすめです。

この作品を観た後には、U-NEXTで他のアメコミヒーロー作品を観たくなってしまいます。

そこには、これまで気がつかなかったヒーローたちの素顔が観れるかもしれません。

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